山口組分裂『六神抗争』365日の全内幕

山口組

宝島社から8/27に発売された「山口組分裂『六神抗争』365日の全内幕」に寄稿した。「弘道会と山健組の衝突を招いたカネと暴力のバランスシート」という題名で、分裂の背景を経済とガバナンスの面から捉えて解説した。

暴力団の基礎をなすものは「暴力」である。暴力の否定は暴力団の存在意義を失い、統治能力の低下を招く。山口組は五代目体制になり、急激にその暴力性を自主規制してきた。暴力団を取り巻く社会環境に適応した結果とも言えるが、それは同時に山口組当代から絶対的権力を奪うこととなった。

山口組が大きく変容するのは田岡一雄三代目と、その正統な後継者である山本健一若頭までをも失ったことから始まる。竹中正久四代目の誕生は、山口組に最初の分裂をもたらした。この後に起こる山一抗争の不完全な終結が、山口組の正統性に矛盾を孕ませたのは間違いない。

本書では、その歴史的背景と経済的要因に分裂の原因を求めて解説したが、注目は西岡研介氏が行った織田絆誠若頭代行へのロングインタビューだ。神戸山口組、六代目山口組双方から意見が出ることは、問題を解決する上で重要なことだろう。興味のある方は是非、本書を手にとって頂きたい。

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猫組長

ネコノミスト・ネコ評論家。専門はマクロ経済学・金融市場論。得意分野は国際金融取引。 週刊SPA!にて「猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言」連載中。 メール info@nekokumicho.com